| 今回取り上げる企業は、現在、関西では大人気の商品「さすべえ」を販売する有限会社ナカセさんです。
雨の日の自転車、傘が楽にさせたらなぁというのは多くの方がイメージしてきたことだと思いますが、「さすべえ」はその自転車に傘を装填できるアイデアグ ッズです。
（財）大阪21世紀協会がミレニアムイベントとして企画した「大阪スグレもの21」 では、アイデア商品部門として賞ももらっているすぐれものなんです。
さて、今回ご紹介する人気の「さすべえ」を販売するナカセさんですが、2001年の春WEBを開設、国内最大のモール「楽天市場」に出店しています。
ご存知の方も多いかと思いますが、「楽天市場」の出店に当たってのWEB制作はテンプレートなどを用いて自ら行なう必要があります。実は、ナカセさんが運営するショップ「GO GO さすべえ」を作成したのは、今から約2年前にパソコンをはじめられたという現在還暦を迎えられた社長さんなのです。
当初は、２〜３行の文章でも打ち込むのに10分くらいかかってしまっていたそう ですが、今ではアイデア商品を販売して人気店にまでなっています。 実際、WEBで販売している商品は、「さすべえ」を含め関連の商品数点ですので、商品の種類としては決して多いとはいえませんが、やはり自らWEBを立ち上げることがユーザーに店舗の”顔”を覗かせ、また”安心感”を植付ける結果になっているのだと感じました。
そんなナカセさんに、苦労された点、またWEBを開設された良かった点などをお聞きしてみました。
-------◇ホームページで苦労された点は？
現在も試行錯誤している最中といったところが正直なところですが、商品自体がテレビなどに取り上げられており、コンスタントにご来店頂いております。
-------◇WEBを開設して、良かった点は？
まず、ウェブを作ること自体が前向きな行動でありますので、非常に楽しみながら仕事ができるということが一点。また、ウェブ上での表現を試行錯誤することによって、体験的に営業のエッセンスが 学べることも大きいと思います。また、実店舗では、コストがかかってしまうようなことも、ウェブでならば実験的な試みとして行えることが大きいです。
実店舗の経営や営業に追われていると、自店のビジョンが見えなくなるということもありますが、もっと小さな単位でのWEB店舗を日々動かすことで、その方向性を試せるというメリットがネットにはありますね。
ただ、人気のアイデア商品の背景にも、なかなかご苦労はあるようです。
最後に、今後のビジョンをお聞きいたしました。
-------◇今後の貴社の方向性、あるいはビジョンをお聞かせください
今までは、アンテナショップ的な役割として位置付けてきましたが、ある程度のノウハウと経験が蓄積されましたので、今後は、主婦向け商品の綜合販売サイトに生まれ変わってゆく予定です。
なるほど、現在の専門店で顧客をしっかりと掴み、今後は総合店としてサイトを変革させてゆかれるんですね。 ありがとうございました。
■取材協力／有限会社ナカセ
■URL http://www.rakuten.co.jp/sasube/
■取材/イープレス 片岡 良 |