今回取り上げる企業は、“ハナビストアドットコム”を運営し、300種類を超える 花火を販売する合資会社 立岩商店です。
花火と聞いて、子供のころ味わった楽しさと同時に、手に持つのことできるその 小ささから、サイトを何か慎ましいものにイメージしてアクセスするとその想像は 一変覆されます。TOPページの印象は、ちょうど大きな花火が宙に上がり、瞬間、 頂点で華やいだような感じのサイトです。
1917年創業の立岩商店は、現在も花札、トランプ、食料玩具、教育玩具、プラ モデルなどの卸を行なう玩具問屋ですが、卸減少の打開策としてホームページ開設 に踏み切ったのが2000年12月と言います。当時は、知り合いの方の協力のもと、 ほとんど作成費用を掛けずにホームページを立ち上げたそうです。
しかし、ちょうどホームページの開設ラッシュが相次いだのもこの時期。開設後 すぐには反響が出なかったそうです。
現在のサイトの”売り”もそうですが、300種を超える商品が販売されていること を知るだけでも管理や運営が決して簡単ではないことがよく分かります。 その後、反響が上がってきたのは、立ち上げ後1年経過した頃から。 花火という1つの商品を販売するために、花火映像・画像や花火のスクリーン セイバー、花火豆知識、花火コラム、花火占いを設けるなど、全体にコンテンツ の豊富さ、そしてこれまでの足跡が窺えます。
今でもホームページを開設して1〜2ケ月の草創期に反響が上がらないと一切 メンテナンスをしなくなるサイトがありますが、ビジネスとして成功するにはこうし た”歩み”があるのは言うまでもありません。またアクセス増加とともに、雑誌や 新聞、ラジオ等に取材されるようになったのが更に躍進させるきっかけでした。 やはり、マスメディアに取上げられたことも非常も大きな要素だと思います。
結果、「取引範囲が全国に広がり、小売、卸売りを問わず、お客様が増えた」 と言います。
リピーターの多いサイト、“ハナビストアドットコム”はいま正に”夏の商戦” 真っ最中ですが、今後は夏という季節に捉われない一年を通しての「販売」 にも挑戦してゆきたいと、最後にそう語ってくれました。
■取材協力/合資会社 立岩商店
■URL http://www.hanabistore.com/
■取材/イープレス 片岡 良 |