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アフェリエイトについて


本コラムは、2002年に発表したものです



今回のテーマは、「アフェリエイト」についてです。

いわゆる、広告主にあたるECサイト側と、その広告主のバナーやテキスト広告などを貼り成果に応じて報酬を得るパートナーサイト側の関係ですが、今回は、このアフェリエイトについて触れてゆきます。

さて、アフェリエイトの現状ですが、バナーやテキストを貼り付ける側のサイトは数が非常に多いことは様々なサイトにアクセスするとよく分かりますが、広告主の数はどうなのでしょうか?

WEB上で「成果」を求める企業の全体数から見れば、広告主として実際に参加されている企業の数は意外に低いと感じています。

その背景には、「本当に広告主になって成果が上がるのか?」という問題と、「成果に応じた報酬の設定」などにハードルを感じるからではないでしょうか?

世の中に「反響の絶対的な広告」は無く、もしそれがあったとしたら、どんなに経営に苦しい状況であっても資金を集め投資してゆくと思いますが、一部の大企業を除いては、アフェリエイト(広告主)に参加するに当たって、初期費用に加え毎月の固定経費、そして成果に応じた報酬の算出と果たしてそれで効果が出るのかがまず最初に疑問に感じるところだと思います。

当然、営業をする側では「契約に有利な数字」を持参してきますが、本当のところはどうなのでしょうか?

実は、イープレスを立ち上げる以前、私も上述したような考えを心の中に少なくとも持った、ネット担当者でした。しかし、実際に広告主(ECサイト)として参加をしてみると、意外に反響があったというのが実感です。バナー広告をメインで出稿していましたが、数千ものサイトにバナーを貼り付ければ、クリックレートが多少悪くても、総体的に見ればクリック数は結構な数字になり、当然、反響(結果)につながるといえます。

もし、広告主として参加をするだけの投資金額も持ち、現在検討中であるならばぜひ参加をしてみると良いと思います。ただし、実際に広告主側として参加をしたものの意見ですが、「あくまで商品の認知度さえあれば、結果が出る」というものでなければ難しいと思います。

やはりどんなに数多くのユーザーにアピールしても「商品」自体がユーザーに受け入れられるものでなければ、「売上」という結果には結びつきません。無論、当初の目的を「売上」ではなく「認知度」として、あくまで「広告費」という考えのもとアフェリエイトに参加をするのであれば別ですが。

また、成果報酬についての設定も入念に行なうことは重要です。成果に応じて報酬を支払うわけですから黒字にはなるものの、配送の手間の部分を見落としがちなので注意が必要です。

さて、もうひとつ「バナーを掲載するパートナーサイト」側ですが、よほどアクセスのあるサイトで、かつうまくクリック誘導できるサイト以外は数多くの収益を得るというのは難しそうです。そもそも、広告主側のために生まれてきた手法ですから、1企業に対し、数百あるいは数千のサイトという関係上それは止むを得ません。

ただ、うまく自社サイトにバナーを配置してゆけば、収益というよりも「コンテンツが充実」するというメリットは生まれます。個人的に、バナー広告がべたべたと貼ってあるだけのサイトにはあまりアクセスしませんが、大手サイトの幾つかでも広告を貼る側として参加をしているところも多々あります。やはり、華やかに見えます。

いかがでしょうか?

今回は、広告主側と広告を貼る側の両方の観点からアフェリエイトについてご紹介させていただきました。