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バーターバナーは有効か?


本コラムは、2002年に発表したものです



今回のテーマは、「バーターバナーは有効か?」です。

いわゆるエクスチェンジ式のバーター(交換)バナーのことですが、イープレスでも「エクスチェンジバナー」に7月1日より参加いたしました。果たして効果はあるのか?有効なのか?今回は、このレポートと考えについて触れます。

冒頭、改めてバーターバナーについて簡単に触れておきます。
バーターバナーはいわゆる、サイト間同士でそれぞれのバナーを交換しあうサービスのことです。基本的に無償で参加ができますが、主催している会社にとっては全てが無償では全くメリットはありませんので、別途、クリック回数に応じた有償サービスバナーも請け負っております。

通常、バナーを掲載するには、「広告」としてその費用が必要になります。非常に安価な掲出料金のところもありますが、バナーを掲載するのであればやはりポータルサイトをイメージされるのではないでしょうか?そうなると、広告費用も数10万円から数100万円と非常に高額になってしまいます。そこで、無償で自社サイトのバナーをどこかのサイトに掲載してもらう代わりに、他社のバナーも自らのサイトに交換条件として掲載するのが、いわゆるバーターバナーになります。

さて、このイープレスでも、2002年7月1日よりバーターバナーに参加をはじめました。いまごろになって参加をした理由は、「バーターバナー」は、自社サイトに他のバナーを表示した回数分だけ(または、全表示の数十パーセント)、自らのバナーが他のサイトに張り出されるという条件がついているため、あまりアクセスのないサイトが、このバーターバナーに参加しても意味がなかったからです。

まだまだ数は少ないですが、少しずつサイトの運営やアクセスも生まれてきたので、今回参加をすることにいたしました。

さて、その結果ですが、まだ効果は出ていないようです。数日間のレポートでは期間が不十分でもありますので、これは追ってコラムの中でも触れたいと思いますが、バナー表示は当然ながら自社サイトのPV数に応じて出ているものの、イープレスが外部に出しているバナーを「クリックした実績」はまだないようです。

バナー広告のクリックレート(率)は平均して約1%前後。2%を超えたら良いとも言われていますが、もう少し自社運営サイトの「バナーの質を高める」ことと、「アクセスを上げる」ことが要求されそうです。今後、良い結果が出ることを期待して追ってレポートをしたいと思います。

さて、すでにこのバーターバナーに参加をされた方の中には、「反響がなかった」という過去をお持ちの方がいるかもしれません。

今回のコラムでは、ちょっとこの点について触れておきたいのですが、以前、私が勤めていたインターネット会社でも、この無償プログラムに参加をしていたのですが、自社バナーのクリック率はあまり良くなかったものの、自社サイトに貼り付けた外部バナーのクリック率は結構高かったという過去があります。

ここでいう「クリック率が高い」とは、先ほどの2%を超えていたということですが、そうなると、自社バナーがクリックされないことのほうに原因があると考えたわけです。当時、WEB制作のスタッフは10名以上いましたが、「クリックされるバナー」については日々打ち合わせをしたものです。

このような経緯から、バナーに効果がないのではなくて、バナー制作そのものにも問題があるのではないか?という考えから、今回のサービスに参加をいたしました。

個人サイトがバナーを出して反響が上がらなかったという話はよく耳にしますが、企業が「ウチはバナーを出して反響が上がった」とはなかなか言いませんし、また自慢めいたことを言っても信用されにくい部分もあろうかと思います。

しかし、実際に他社のバナーのクリック率は高かったのです。

現在はFlashバナーなどが目立ってきておりますが、バーターバナーは「制作条件」なども限られていますから、この決められた枠の中でどうクリックしてもらえるか?が一つの課題です。

これには、自社サイトのアクセスを上げることと、企画ページへ誘導させるための新たなバナーで臨みたいと思います。ありきたりのサービスをデザインしたバナーでは、どうあってもクリック率が高まりそうにもありません。