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情報量・検索性・速報性


本コラムは、2002年に発表したものです



ネットで成功するための要因は一口では言いがたいものがありますが、個々のサイトよりも集客のあるポータルサイトを一つ例にとると、タイトルにもあるような「情報量」「検索性」「速報性」という3点が含まれたページには、ユーザーが定着しやすいことがよく分かります。

どのサイトでも良いのですが、皆さんがイメージする「成功していると思われるサイト」を頭に浮かべていただければ、先ほど挙げた3つ、またはそのうちのどれかが含まれていることが多いはずです。

まず第一には、情報量。
サイトの目的に沿ったできるだけ数多くの情報は、ユーザーに関心を持たせます。

次に、検索性。
これは、上述した「情報量」が多い場合に、ユーザーが特定の情報にたどりつきやすくするための配慮です。検索システムでなくても、うまくカテゴライズされた見せ方でも良いと思います。

そして3番目が、速報性です。
ニュースなどは特にそうですが、既存メディアよりもネットの方が情報を得る際に早い場合がありますが、ユーザーに”欲しい情報”をできるだけ早く到達させることで満足させることができます。

さて、これらを多分に含むポータルサイトは、一方で、ブランディング効果もありますので、それ以外のサイトではなかなかタイトルの3要素を持たせることは難しいかと思います。

また、容易に見える「情報量」も、商品やサービスの記載に限りのある企業では、情報を増やしてゆくことは実は簡単ではありません。

そこで、イープレスでは現在、クライアント様の業種やサービスと関連のある「コミュニティページ」を提供し、そのページの情報量を増やすことでユーザーに関心を持たせるという戦略をとっています。コミュニティの持つ優位性には、「滞在時間を長くする」という点がありますが、これまでコミュニティページというと、その代表には「ゲーム」「占い」「無料ページ」といったものでしたが、確かにこれらはユーザーを楽しませ、繰り返しアクセスさせることにはつながりますが、サイトが本来持つ目的(反響)を上げる直接の要因にはなりにくい部分がありました。

例えば、あるショッピングモールでは、ユーザーをリピーターにさせるために「ゲームコンテンツ」を立ち上げたが、ゲームには日々アクセスするものの、一向にショッピングはしないといった事例があるのです。つまりこの場合、長く滞在させるためのコミュニティが、サイト本来の目的(例えば、この場合、出店している店舗で通販をしてもらいたいといった点や、各店舗に何度もアクセスしてもらいたいといった目的)をかなえる結果にはなりにくいといったことになります。

もう少し分かりやすく言えば、ネット上の花屋さんがコミュニティページを設けるならば、、占いページよりも、サイトと関連のある「花言葉」ページなどをコミュニティページとして立ち上げたほうが、長く滞在させるには良いわけです。

これらの点は、弊社イープレスから幾つかのクライアント様に向けて、どのようなコミュニティページが有効であるかを企画、提案し、情報量を増やすきっかけを作っています。